リハビリ・代替医療に分類される鍼灸師。資格として見た場合には、「はり師」と「きゅう師」に分かれます。本来は、鍼専門に行っているはり師と、お灸専門に行っているきゅう師がいるのですが、一般的には、この両者の資格を持っている専門家が多いため、鍼灸師と称されています。はり師およびきゅう師は共に国家資格です。東洋医学では、人間の身体の随所に経穴という部分が点在しています。その部分に対して施術がなされます。はり師が使う「はり」は、注射針や裁縫針に比べると、かなり細い形をしています。一般的な注射針の約3分の1程度です。しかも、注射針とは異なって先端が丸みを帯びているために、患部に刺しても痛みがほとんどありません。この「はり」を使って経穴を刺激することで、痛みやコリに対して効果を発揮させます。他方、「きゅう」は、薬草を使って作る「もぐさ」を利用します。経穴部にこのもぐさを置いて、その熱を通して患部に刺激を与え、やはり痛みやコリをほぐしていく手法を使います。火を使いますが、熱いというよりも、心地の良い温かさという程度のものです。この鍼灸治療は国家資格になっていることから、効果を国家が認証していることになります。また、国家試験に受かる必要があるため、そこには受験要件というものが存在しています。それは、専門学校や、鍼灸学科のある大学や短大の施す一定のカリキュラムを履修し卒業することが要件となっているのです。合格率もそれらの学校を出て受験すれば100パーセントに近いというわけではなく、例年、80パーセント弱ということになっています。150題の出題に対して90点以上で合格となっており、試験日は、毎年2月に1回だけとあって、1回失敗すれば来年の受験まで待つ必要があります。また、鍼灸治療は合格したあとも、実際に鍼灸院をつくってからが勝負です。というのも、経穴は人の体格などでそれぞれ微妙に異なってくるため、経験がものをいうからです。倦まず弛まず経穴を感覚でつかみとり、的確な位置で処置を行う必要があるため職人技が必要となるのです。
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